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天導滅覇~落日に虚ろふ迅速行軍~

 

第1話 BarBae武勇伝

 

 

都内のオフィス街の裏通りに1件のショットバーが静かに開店していた。

 

営業時間は夜の6時から深夜0時で、カウンターに10席のこじんまりした店内でそんなに広くはない。

 

黒を基調とした店内を間接照明がぼんやり店内を照らし、バーコートを凛とこなすマスターが静かに会釈する。

 

客層も20代から熟年層まで様々だ、BGMは柔いジャズが流れていて密かに人気が出ていた。

 

店の名前は「BarBar武勇伝」

 

夜の21:00頃、店内は8割の客で賑わっていた、笑い声や会話が絶え間なくマスターもご機嫌だ。

 

そんな雰囲気の中、一人の男が来店してきた。恰好は麦わら帽子にカジュアルシャツを着て下は短パンに革靴を履いている。

 

男は店内を見渡してから、奥側の空いているカウンターの椅子へ座った。

 

マスターは初見の男の傍に近づき、いらっしゃいませと声をかけ、男は帽子をとりマスターに向かってヘネシーを注文した。

 

ヘネシーが男の前に置かれると、男はニッコリとしてグラスを優しく回してから一口飲んだ。

 

仕事帰りですか?マスターは男に尋ねてみた。

 

マスターは初見の男に対して、どんな人生を送ってるのか興味津々だった。接客業を長く続けてると人の喜怒哀楽を垣間見るのが楽しい性分だとマスター自身も自覚していた。

 

ええ、と男は返事をした。

 

何度か会話をしてるうちに分かったことは、男はオフィス街のビルの一室にある事務所に勤務して今日は残業帰りだという、たまたまこの店に寄ったようだ。そして今夜は夜のバイトもあるそうで多忙である。

 

マスターは他の客に呼ばれて男の傍から離れた。

 

男は無心にグラスに写る自分の顔を見ていた・・・普段は酒を飲んでるときは仕事の事や家族知人友人の予定とか色々と考えて飲んでいるが、今夜は残業の疲れのせいか何も無くただぼーっと時が過ぎていった

 

 男は何かを思い出した様子を見せ ハッっとした。

 

今日は合戦日だ・・・

 

 男はブラウザ戦国シュミレーションゲーム「戦国IXA」にハマって遊んでいた。初期の頃はそこそこのランカーで周囲からは警戒されるほどのレベルだった。しかし2年ほど前から仕事が忙しくなり遊ぶ時間も少なくなり今は隠居プレイで細々と遊んでいる。

 

今回の合戦は攻撃戦か・・・そういや陣張り日に出城だけ出して放置してるな

 

 男は夜のバイトまで時間があるので、スマホをポケットから取り出し戦国IXAにログインした。

 

 男の城主名は『びんびん丸』初期の頃では古豪のHENTAIである。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

 

 

 

 

お知らせ

作者・ぬる田ぬる夫が『天導滅覇』製作のための充電期間に入るため、当分の間ですが休載いたします。

読者の方には、お待たせしてしまい大変申し訳ありませんがご理解いただければ幸いです。

今後とも『天導滅覇』を何卒よろしくお願いいたします。